“じゅしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樹牆25.0%
樹梢16.7%
樹墻16.7%
綬章16.7%
寿松8.3%
戍将8.3%
綬賞8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深尾は葉巻きの煙を唇の端でころがしては吹き、樹牆じゅしょうに沿って築山のほうへ歩きながら、ふと
三界万霊塔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかし古来の名匠は天然の岩塊や樹梢じゅしょうからも建築の様式に関する暗示を受け取ったとすれば、子供の積み木細工もだれかに何かの参考になる場合がないとは限らない。
浮世絵の曲線 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ヘッド・ライトで樹墻じゅしょうを照しながら、玉砂利の道をうねりあがって行くと、ひろびろとした園遊会向きの芝生のむこうに、柱廊のある美しい正面ファサードが見えた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
チョッキの下に見えている赤い綬章じゅしょうの一端、皮の半ズボン、すみずみにNの花文字との紋とのついた紫びろうどの鞍被くらおおいをつけた白馬、絹の靴足袋の上にはいた乗馬靴、銀の拍車
允成の妻ぬいは、文政七年七月朔に剃髪して寿松じゅしょうといい、十二年六月十四日に五十五歳で亡くなった。夫にさきだつこと八年である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
抽斎の母ぬいは、子婦よめを迎えてから半年立って、文政七年七月朔に剃髪して寿松じゅしょうと称した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
三国さんごく孫休そんきゅうのときに、一人の戍将じゅしょう広陵こうりょうを守っていたが、城の修繕をするために付近の古い塚を掘りかえして石の板をあつめた。
墓碣ぼけつと云い、紀念碑といい、賞牌しょうはいと云い、綬賞じゅしょうと云いこれらが存在する限りは、むなしき物質に、ありし世をしのばしむるの具となるに過ぎない。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)