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しんじゆつ
そしてそれに対する町奉行以下諸役人の処置に
平かなることが出来なかつた。
賑恤もする。
造酒に制限も加へる。
併し民の
疾苦は増すばかりで減じはせぬ。
われはこれより
茅屋のうちなる寡婦孤兒の憐むべき
生活を敍し、
賑恤の必要と其效果とに及べり。
さし出し城富に遣はして此後折々我が
屋敷へも參るべしとて
厚く
禮を
述ければ是よりして
味岡の方へも出入をなせしが
鍼術に於ては大いに
妙を
以手紙申入候未だ
不得御意候得共
其許之鍼術聞及候に付申入候此度
旦那儀癪氣にて甚だ難儀
被致候に付療治請られ
度候間
乍御苦勞今日中に御出被下度
尤も
拙者宅迄御入來に預り度候
餘者其
節萬端可申述候以上