“しろめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白眼58.1%
白目16.1%
白鑞9.7%
三白眼6.5%
白睛6.5%
鞏膜3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は真面目になった顔を真面目な場所にえたまま、白眼しろめの運動が気に掛かるほどの勢いで自分の口から鼻、鼻からひたいとじりじり頭の上へ登って行く。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「また——知らん!」かの女は今度は天井の方へその白目しろめがちな目を向ける。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
硝子がらすふたうしろには、白鑞しろめおもて飾なく
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
小作りで、年の頃二十五六、少し三白眼しろめですが、色の淺黒い、なか/\の男前。なんとなく輕捷けいせふで拔け目のなささうな人間です。
その恐ろしい白睛しろめを天井の方へ向けてぐるぐる廻しているのである。
鈍い、黄味がかった盲人めくら鞏膜しろめのような、しかし、ぼやついたそのもやの奥には、いつでも踏みこらえるような不思議な力がこもっていた。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)