“三白眼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんぱくがん71.4%
しろめ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤波は立ちどまって、くるりと向きなおると、切長きれなが三白眼さんぱくがんでチラチラと顎十郎の顔を眺めながら
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
短い角刈にした小さい頭と、うすい眉と、一重瞼ひとえまぶた三白眼さんぱくがんと、蒼黒あおぐろい皮膚であった。身丈は私より確かに五寸はひくかった。私は、あくまで茶化してしまおうと思った。
逆行 (新字新仮名) / 太宰治(著)
小作りで、年の頃二十五六、少し三白眼しろめですが、色の浅黒い、なかなかの男前、なんとなく軽捷けいしょうで抜け目のなさそうな人間です。
小作りで、年の頃二十五六、少し三白眼しろめですが、色の淺黒い、なか/\の男前。なんとなく輕捷けいせふで拔け目のなささうな人間です。