“しりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子龍40.0%
四旒10.0%
支流10.0%
斯流10.0%
死竜10.0%
緇流10.0%
駛流10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それがしは、常山真定じょうざんしんてい河北省かほくしょう正定せいていの附近)の生れゆえ、そこへ帰ろうとする者です。趙雲ちょううんあざな子龍しりゅうと云います」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日月章の錦旗四旒しりゅう、菊花章の紅白の旗おのおの十旒を製して薩州屋敷に納めるよう——世間へは、薩州家の重役が国への土産みやげの女帯地を求めるのだと申して置け
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その谷川の早いすえがロアール川の支流しりゅうの一つへ流れこんで行く、その岸の小さな家で、わたしは子どもの時代を送った。
で相手の太刀が流れた。間一髪に身を寄せたが、紋也は兵馬へぶつかろうとした。が、兵馬に油断があろうか。体あたりと感じて飛びのきざまに、またも斯流しりゅうでの乱軍刀だ、片手なぐりに胴を払った。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
不可測ふかそくの心を有している雪江さんも、細君と話をしているうちはさほどとも思わなかったが、主人が帰ってきて油壺をほうり出すやいなや、たちまち死竜しりゅう蒸汽喞筒じょうきポンプを注ぎかけたるごとく
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
以テ日ヲ消スルノ具ニ供ス。尾濃ノ間騒人緇流しりゅうソノ高風ヲ慕ヒ遊ブ者常ニ数十人。経ヲ抱ヘ策ヲはさミ益ヲ請フ者マタ日ニむらがリ至ル。居ルコト数年たまたま尾公学校ヲ起シ以テ賢者ヲ招ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
信能く駛流しりゅうを渡り、放逸ならぬ者能く大海を渡り、精進能く苦を抜き、智慧能く清浄を得と答うると、鬼神さもあろう、それもそうよのうと感心して仏弟子となり