“死竜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しりゅう50.0%
しりょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不可測ふかそくの心を有している雪江さんも、細君と話をしているうちはさほどとも思わなかったが、主人が帰ってきて油壺をほうり出すやいなや、たちまち死竜しりゅう蒸汽喞筒じょうきポンプを注ぎかけたるごとく
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しその薄黒く潮風に吹きさらされた角窓のうちに一人物を画き足したなら死竜しりょうたちまきて天にのぼるのである。天晴てんせいに比すべきものは何人なんびとであろう、ウィリアムは聞かんでもく知っている。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)