“しようとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小幀25.0%
昇騰25.0%
正當25.0%
陞等25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上流には支流ありて中川にも通ずるをもて船の往来も少からず、隅田川の方より綾瀬橋といへる千住道にかゝれる橋あたりを望めば、一水遠く東に入りて景色おのづから小幀しようとうの画を為す。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
昇騰しようとうする心の波はまた、背後の金庫へ向つて行く。ゆき子は金庫へ向つてわしのやうに手を差しのべてゐるのだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
これがめかけかけにしたのではなし正當しようたうにも正當しようとうにもひやくまんだらたのみによこしてもらつてつたよめおや大威張おほゐばり出這入ではいりしてもさしつかへはけれど、彼方あちら立派りつぱにやつてるに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
頼氏では此年春水が陞等しようとう加禄の喜に遇つたが、冬より「水飲病」を得て、終身全愈ぜんゆするに至らなかつた。山陽は一たび父を京都の家に舎すことを得て、此に亡命事件の落著を見た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)