“さよぎぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小夜衣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小夜衣さよぎぬと改めしか是も突出つきだし其日より評判もつともよかりければ日夜の客絶間たえまなく全盛ぜんせい一方ならざりけり茲に神田三河町にしち兩替渡世を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのおかげで、わたしは七歳にして、もうおその六三ろくさの“誓いは二世と三世相”や、小夜衣さよぎぬ千太郎の“秋のかわずの声枯れて”などを無心に暗記するようになった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「三州藤川在岩井村百姓十兵衞亡身寄太郎作 其方身寄十兵衞二女富こと小夜衣さよぎぬ儀は新吉原江戸町二丁目丁字屋半藏より此度其方へ引渡しつかはし候間世話せわ致しつかはすべし」
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おく舍弟おとゝ十兵衞をしばふだつじにて殺害せつがいし同人の娘を賣りし身の代金しろきん五十兩を奪ひとり其妻そのつまを三次と云る同氣どうきあひもとむる惡漢わるものゆだね淺草の中田圃なかたんぼにて殺害させ其上伊勢屋五兵衞の養子やうし千太郎に小夜衣さよぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)