“さいさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
採桑20.0%
洒掃20.0%
灑掃20.0%
灾障20.0%
萋草20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうか採桑さいさうの農婦すら嫌ふやうにして下さいますな。どうか又後宮の麗人さへ愛するやうにもして下さいますな。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
前庭の洒掃さいさう浄らかにして一草一石を止めず。雨戸を固くとざしたる本堂の扁額には霊鷲山りやうじゆさん舎利蔵寺しやりざうじと大師様の達筆にて草書したり。方丈の方へ廻り行くに泉石の按配、尋常よのつねならず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
コルソオの街を灑掃さいさうする役夫えきふつとに業を
経を考ふるに云はく、し国土に講宣かうせん読誦どくじゆ恭敬くぎやう供養くやうして此の経を流通るつうせるきみ有らば、我等が四王常に来りて擁護ゆごし、一切の灾障さいさうみな消殄せうでんせしめむ。憂愁うしう疫疾やくしつまた除きいやさしめむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
環堵廓然として空宇ひとを絶ち、茫々たる萋草さいさう晝尚ほ暗く、古墳累々として其間によこたはれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心をいたましむる斯の如きものあるか。
人生終に奈何 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)