“こツち”の漢字の書き方と例文
語句割合
此方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋人にる進物の見立をして貰ふには、長く居る金田君に限ると思つてね、彼方あツチ此方こツちとブロードウヱーの商店を案内して貰つた帰り、夜も晩くなるし、腹もいたから、僕は何の気なしに
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
して其の當座、兩人はこツそり其處らを夜歩きしたり、また何彼なにかと用にかこつけて彼方あツち此方こツちと歩き廻ツて、芝居にも二三度入ツた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
背後うしろうねつて切出きりだしたやうな大巌おほいはが二ツ三ツ四ツとならんで、うへはうかさなつて背後うしろつうじてるが、わし見当けんたうをつけて、心組こゝろぐんだのは此方こツちではないので
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)