“こゝもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爰許40.0%
此許40.0%
爰元20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爰許こゝもと今朝出馬、黒石通り、中野村迄帰程、様子相尋候処、五七日内には出艦手筈難及由に付、午刻より又々弘前行相催す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
桂次けいじいまをる此許こゝもと養家やうかゑんかれて伯父をぢ伯母をばといふあひだがらなり、はじめて此家このやたりしは十八のはる田舍縞いなかじま着物きものかたぬひあげをかしとわらはれ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「十五日。雪。文礼子ぶんれいし御用にて新城宿より爰元こゝもと通行。」一戸の記に拠れば、武揚等の兵がたてさいを陥れた日である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
扨当春阿部正貫出京之節は、御懇切御文通被下、殊に無存掛ぞんじかけなく御肴料二方金はうきん御恵贈被遣つかはされ、辱拝受、乍去御過厚之事奉恐入候。先以御近況過日阿部より承候。爰元こゝもと之光景は此節同人より御承知と奉存候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)