“こがねむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄金虫68.2%
金亀子13.6%
甲虫9.1%
金亀虫4.5%
黄金蟲4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磯五という銀蠅ぎんばえ黄金虫こがねむしのような男がくっついてきて、それと争わなければならないようなことになるなら何もほしくない。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この途上で、私達は初めて蜣螂と云ふ虫(金亀子こがねむしの一種)が牛馬のふんを丸めて巣に運ぶのを目にした。「淮南子ゑなんじ」にある「蜣螂、ぐわんを弄する」と云ふのは、是れであつた。
群飛ぶ甲虫こがねむし金色こんじきなす寂寞せきばく
真綿をスイと繰ったほどに判然と見えるのに、薄紅うすべにの蝶、浅葱あさぎの蝶、青白い蝶、黄色な蝶、金糸銀糸や消え際の草葉螟蛉くさばかげろう金亀虫こがねむし、蠅の、蒼蠅、赤蠅。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのとき電燈でんとうかさにとまつてゐた黄金蟲こがねむし豫言者よげんしやらしい口調くちやうで、こんなことをひました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)