“こうじゅつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甲戌50.0%
庚戌40.0%
口術10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲戌こうじゅつおおい斉眉山せいびざんに戦う。うまよりとりに至りて、勝負しょうはいあいあたり、燕の驍将ぎょうしょう李斌りひん死す。燕また遂にあたわず。南軍再捷さいしょうしてふるい、燕は陳文ちんぶん王真おうしん韓貴かんき、李斌等を失い、諸将皆おそる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
予(蒲松齢ほしょうれい)は庚戌こうじゅつとし、南に遊んで泝州に往き、雨にへだてられて旅舎に休んでいたが、そこに劉生子敬という者がある。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いつのにかふすまのかげに立っていた呂宋兵衛るそんべえの口のなかへ——滅光めっこう口術こうじゅつ? ニヤリと笑って、評定の間へスルスルとはいってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人穴城ひとあなじょう竹童ちくどうと初対面のときに、問答もんどうちゅうにかれがやってみせたことのある、呂宋兵衛得意の口術こうじゅつ、いま、いて糸をわたらせた金蜘蛛は、壁にはりついている大蝙蝠おおこうもりのそばへはいよったが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)