“けいざん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桂山25.0%
荊山25.0%
景山12.5%
奚山12.5%
径山12.5%
溪山12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆゑに我国の多紀氏に、桂山けいざん茝庭さいていの父子が相踵あひついで出でたのは、漢医方の後勁とすべきである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
僭越ですが、私は、楚国そこくの始めを憶いおこします。楚ははじめ、荊山けいざんのほとり、百里に足らない土地を領し、実に微々びびたるものでしたが、賢能の士が集まって、ついに九百余年のもとをひらきました。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日、曹操は景山けいざんの上から、いくさの情勢をながめていたが、ふいに指さして
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「前なるは、当陽県とうようけんの水、うしろなる山は景山けいざんといいます」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奚山けいざん高密こうみつの人であった。旅に出てあきないをするのが家業で、時どき蒙陰もういん県と沂水ぎすい県の間を旅行した。ある日その途中で雨にさまたげられて、定宿じょうやどへゆきつかないうちに、夜がけてしまった。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
年三十に近くして、愚庵ぐあんきゅう和尚に径山けいざんに従って禅学を習う。いとまあれば内外の典籍を披閲ひえつしてもって才識に資す。因って河南かなん二程先生にていせんせいの遺書と新安しんあん晦庵朱先生かいあんしゅせんせいの語録をる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
以上の如く伊香保と云つても、溪山けいざんの風光は更に覚えてゐないが、この紳士の記憶だけは温泉の話が出る度に必ず心に浮んで来る。
忘れられぬ印象 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)