“沂水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎすい75.0%
きすい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この下邳かひの陥ちないのは、泗水しすい沂水ぎすいの地の利あるゆえですが、その二水の流れを、味方に利用せば、敵はたちまち破れ去ること疑いもありません」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奚山けいざん高密こうみつの人であった。旅に出てあきないをするのが家業で、時どき蒙陰もういん県と沂水ぎすい県の間を旅行した。ある日その途中で雨にさまたげられて、定宿じょうやどへゆきつかないうちに、夜がけてしまった。
阿繊 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
この役は、朱貴にとっても、好都合なものであったから、勇躍して、彼もまた李逵のあとからすぐ沂水きすいへ出発した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——それはここの対岸で、見張り役の酒店をやっている朱貴しゅき兄哥あにきにこした者はありません。朱貴も沂水きすい県の生れで、李逵りきとは同じ在所の出ですからね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)