“ぎんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀扇27.3%
銀箭27.3%
銀線18.2%
銀箋9.1%
銀銭9.1%
銀閃9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賑やかな囃子につれて、燕女の手には銀扇ぎんせんがさつと開かれ、手振り面白く舞ひ始めました。
茫々ぼうぼうたる薄墨色うすずみいろの世界を、幾条いくじょう銀箭ぎんせんななめに走るなかを、ひたぶるに濡れて行くわれを、われならぬ人の姿と思えば、詩にもなる、句にもまれる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
酸敗えかかつたとちの葉の繊維せんゐ蛞蝓なめくじ銀線ぎんせんを曳き
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
壇の四方には、笹竹ささだけを建て、清縄せいじょうをめぐらして金紙きんし銀箋ぎんせんはなをつらね、土製の白馬をいけにえにして天を祭り、烏牛をほふったことにして、地神をまつった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、もらったばかりの銀銭ぎんせん餅屋もちやだいへほうりだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わざと誘いに乗ったとみせた栄三郎、俄然! 太郎安国を躍らせて平七郎の右脇へ!——と思うまもなく、たちまち銀閃ぎんせんななめに走って、栄三郎、相手のわきの下を上へはねあげようと試みた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)