“きょうぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
経蔵55.6%
狂象11.1%
胸像11.1%
鏡像11.1%
鏡蔵11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彦右衛門が手招きして、庫裡くりの一室へ連れて行った。塗籠ぬりごめ経蔵きょうぞうである。ゆっくりやすむがよいといたわって、男を中へ導くと、彦右衛門は外からじょうおろしてしまった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲しいかな仏日はやく没して、生死流転しょうじるてんちまた冥々みょうみょうたり。人ただ色に耽り酒に耽る。誰か狂象きょうぞう跳猿ちょうえんの迷を取り除くを得ん。徒らに人をぼうし法を謗す。これあに閻魔えんま獄卒の責めを免れんや。
やがて、詩人しじんヴィクトル・リュドベルイの胸像きょうぞうのある、公園こうえんの上にきました。公園の中はひっそりとしていて、高い木々の下には、散歩さんぽをしている人の姿も見うけられませんでした。
理髪衣を着て、その多弁家の愛護の手のもとで、いすによりながら、かれは苦しそうなまなざしで、自分の鏡像きょうぞうをつくづく見た。
吉良へ扇箱を届けて帰邸かえってきた久野彦七も納戸なんど役人の北鏡蔵きょうぞうも金奉行の十寸見ますみ兵九郎も黙っていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)