“きゅうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳩巣33.3%
九相11.1%
弓槍11.1%
急奏11.1%
旧窼11.1%
璆鏘11.1%
給桑11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
久濶きゅうかつのあいさつが終って、世情のうわさから、新将軍吉宗の人となり、或いは、政治のこと、鳩巣きゅうそう徂徠学派そらいがくはの悪口など、それからそれへ話が熟したころに至って
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九相きゅうそうは死人の変化道程を説いたもので、膨張相ぼうちょうそう青瘀せいお相、相、血塗けっと相、膿瀾のうらん相、虫噉ちゅうかん相、散相、骨相、土相をいうので、何も如何に喪を緩うしたとて
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
兵学の師、平田ひらたと、弓槍きゅうそうの師範役、市川大介とが、馬をお小屋のわきへ捨てて、駈け寄って来た。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「高俅。何事の急奏きゅうそうなるか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この凡兆の句になりますと全然旧窼きゅうそうを脱した清新な句で、とても机上でこしらえあげた句でなく写生の句であります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ただまのあたりに見れば、そこに詩も生き、歌もく。着想を紙に落さぬとも璆鏘きゅうそうおん胸裏きょうりおこる。丹青たんせい画架がかに向って塗抹とまつせんでも五彩ごさい絢爛けんらんおのずから心眼しんがんに映る。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
養蚕室にあてた例の薄暗い八畳で、給桑きゅうそうに働いていたお島は、甲高かんだかなその声を洩聞くと、胸がどきりとするようであった。お島はじきに六部のことを思出さずにいられなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)