給桑きゅうそう)” の例文
養蚕室にあてた例の薄暗い八畳で、給桑きゅうそうに働いていたお島は、甲高かんだかなその声を洩聞くと、胸がどきりとするようであった。お島はじきに六部のことを思出さずにいられなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)