“きばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄薔薇66.7%
気晴16.7%
氣晴16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後房の園には、黄薔薇きばらの香がれ匂い、苑廊えんろうらんには、ペルシャ猫が腹這はらばっていた。猫は眠った振りして、中央アジア産の白いちんがいまはちを捕えてなぶっているさまを薄目で見ている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふさいでばかりいらっしゃるから、ういう冗談でもしたら少しはお気晴きばらしになるだろうと思い、主人のためを思ってしたので。
自分じぶん氣晴きばらしや保養ほやうや、娯樂ごらくもしくは好尚かうしやういてゞすら、斯樣かやう節儉せつけんしなければならない境遇きやうぐうにある宗助そうすけが、小六ころくためつくさないのは、つくさないのではない、あたまつく餘裕よゆうのないのだとは
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)