“苑廊”の読み方と例文
読み方割合
えんろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お手すきなら、ちょっと、この苑廊えんろうとう(長椅子)までお出ましくださいませんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後房の園には、黄薔薇きばらの香がれ匂い、苑廊えんろうらんには、ペルシャ猫が腹這はらばっていた。猫は眠った振りして、中央アジア産の白いちんがいまはちを捕えてなぶっているさまを薄目で見ている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)