“苑地”の読み方と例文
読み方割合
えんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家屋の周辺に附属した苑地えんちは用途も少なく、従ってまた面積もわずかなものだった。『延喜式』に出ている貴人の菜園でも、ここで栽培すべき作物はいくらもない。
垣内の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
楮は今日でも林木りんぼく畠作物はたさくもつとの中間の、いわば半栽培品の状態にあるが、以前も苑地えんちえるまでの必要はなくても、やはり自由に採取のできるほど山野に充満してはいなかったために
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)