“えんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苑地33.3%
偃地16.7%
円智16.7%
遠地16.7%
遠知16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
楮は今日でも林木りんぼく畠作物はたさくもつとの中間の、いわば半栽培品の状態にあるが、以前も苑地えんちえるまでの必要はなくても、やはり自由に採取のできるほど山野に充満してはいなかったために
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
この偃地えんち性の小灌木は、茎の粗い皮を、岩石に擦りつけるようにしている、かしわに似て、小さい、鈍い、鋸の歯のように縁を刻んだ葉を、眼醒めざめるように鮮やかな緑に色づけて
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
かれは近所の善覚寺ぜんかくじという寺へかけ付けて、方丈ほうじょう円智えんちという僧をよび起して相談することにした。
往来おうらいをみていると、宿やどをとれずにかけあっている田舎武士いなかざむらいや、酒気しゅきをおびている町人ちょうにんや、れをよんでいる百姓ひゃくしょうや、えッさえッさと早駕はやかごで、おくればせに遠地えんちからけつけてくる試合しあい参加者さんかしゃ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浮体ふたいの法、飛足ひそく呼吸いき遠知えんちじゅつ木遁もくとんその他の隠形おんぎょうなど、みなかれが何十年となく、深山にくらしていたたまもので、それはだれでもこうをつめば、できないふしぎや魔力ではない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)