“黄薔薇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きばら80.0%
くわうしようび20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
微風も一繊雲もないのに、ゆらゆらとその潮が動くと、水面に近く、さっ黄薔薇きばらのあおりを打った。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後房の園には、黄薔薇きばらの香がれ匂い、苑廊えんろうらんには、ペルシャ猫が腹這はらばっていた。猫は眠った振りして、中央アジア産の白いちんがいまはちを捕えてなぶっているさまを薄目で見ている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日だまりに光りゆらめく黄薔薇くわうしようびゆすり動かしてゐる鳥のあり
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
黄薔薇くわうしようび光りゆらめくとも知らず雀飛び居りゆらめきつつも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)