“きかか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
来蒐66.7%
来懸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ト言懸ける折しも、官員風の男がとおばかりになる女の子の手を引いて来蒐きかかッて、両人ふたりの容子を不思議そうにジロジロ視ながら行過ぎてしまッた。昇は再び言葉をいで
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
七兵衛が先に立って松明を振照ふりてらしながら、村と町との境まで来蒐きかかると、みちは全く暗くなった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その夕月ゆうづきひかりしたに、おのがあわかげみながら、言葉ことばのあやも面白おもしろおかしく、いつおどりつ来懸きかかったのは、この春頃はるごろから江戸中えどじゅうを、くまなくあるまわっている飴売土平あめうりどへい。まだ三十にはならないであろう。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)