“かねよし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
全善33.3%
兼吉33.3%
兼好16.7%
兼良16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抽斎は平姓へいせいで、小字おさなな恒吉つねきちといった。人と成ったのちの名は全善かねよしあざな道純どうじゅん、また子良しりょうである。そして道純を以て通称とした。その号抽斎の抽字は、もとちゅうに作った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
八歳になるせがれ桃丸ももまる、三歳になる兼吉かねよしの名も出ていた。それから、武田彦右衛門ひこえもんの忰で十二歳になる三郎、十歳になる二男の金四郎、八歳になる三男の熊五郎くまごろうの名も出ていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「おっ。……それでは、やはり後宇多法皇の院御所に、北面ほくめん(院ノ武者)としておいで遊ばした左兵衛さひょうえじょう兼好かねよしさまでございましたか。……まあ、なんたるお変りよう」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『長興記』をして、「本朝五百年来此の才学なし」とまで評さしめた当時の碩学せきがく一条兼良かねよしは『樵談しょうだん治要』の中で浩歎して述べて居る。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)