兼吉かねよし)” の例文
大「待てよ、人の目に立たん証拠にならん手前の持ちそうな短刀がある、さ、これをやろう、見掛は悪くっても中々切れる、せき兼吉かねよしだ、やりそくなってはいかんぞ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
八歳になるせがれ桃丸ももまる、三歳になる兼吉かねよしの名も出ていた。それから、武田彦右衛門ひこえもんの忰で十二歳になる三郎、十歳になる二男の金四郎、八歳になる三男の熊五郎くまごろうの名も出ていた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)