“かねきち”の漢字の書き方と例文
語句割合
兼吉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえ、ですからね、あの兼吉かねきちに二俵、道之助に七斗、半四郎に五俵二斗——都合、三口合わせて三石七斗は容赦すると言っているんですよ。」
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
朝飯あさめし午餉ひるめしとを一つに片付けたる兼吉かねきちが、浴衣ゆかた脱捨てて引つ掛くる衣はこんにあめ入の明石あかし唐繻子とうじゅすの丸帯うるささうにおわり、何処どこかけんのある顔のまゆしかめて
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
いえ、全くのはなし、あの商売をのれんでと、雇い人ごと買い取りましたときに兼吉かねきちという一番番頭が申しますには、これこれこれこれのお顧客とくいさまへ貸しになっている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)