“おやどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親鳥35.7%
母鳥21.4%
親鶏21.4%
母鶏14.3%
母雞7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひそんで、親鳥おやどりが、けたゝましくぶのに、おやこゝろらずで、きよろりとしてゐる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
氣色けしきのみ、母鳥おやどり
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その親鶏おやどりが雛鶏に向うときのような太暖かい声の響きは、わたくしに去年のクリスマスまえ、学園の丘の河上の多那川べりで遇った乞食の老人の声を思い起させます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
奥さんは聞かなくても可いことをって聞いたという顔付で、やや皮肉に笑って、復た子供と一緒に鶏の方を見た。淡黄な色のひなは幾羽となく母鶏おやどり羽翅はがいに隠れた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
貴嬢あなたは特に青年の為に御配慮です、乍併しかしながら今日こんにちの青年は、牧者のつゑを求むる羊と云ふよりは、母雞おやどりの翼を頼むひなであります
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)