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おほぶり
ふりがな文庫
“おほぶり”の漢字の書き方と例文
語句
割合
大降
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大降
(逆引き)
むら
雨
(
さめ
)
を
吹通
(
ふきとほ
)
した
風
(
かぜ
)
に、
大火鉢
(
おほひばち
)
の
貝殼灰
(
かひがらばひ
)
——これは
大降
(
おほぶり
)
のあとの
昨夜
(
さくや
)
の
泊
(
とま
)
りに、
何
(
なん
)
となく
寂
(
さみ
)
しかつた——それが
日
(
ひ
)
ざかりにも
寒
(
さむ
)
かつた。
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
風も加はつてゐる、電車を待つてゐる間に、インバネスの袖はぐつしより濡れて了ふほどの
大降
(
おほぶり
)
であつた。
社会と自己
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
大降
(
おほぶり
)
小降
(
こぶり
)
幾度
(
いくど
)
か
雨
(
あめ
)
に
濡
(
ぬ
)
れ、おまけに
地震
(
ぢしん
)
にあつた、
裾短
(
すそみじか
)
な
白絣
(
しろがすり
)
の
赤
(
あか
)
くなるまで、
苦労
(
くらう
)
によれ/\の
形
(
かたち
)
で、
黒
(
くろ
)
の
信玄袋
(
しんげんぶくろ
)
を
緊乎
(
しつかり
)
と、
柄
(
え
)
の
巌丈
(
がんぢやう
)
な
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
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