“おとこのこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
男児50.0%
男子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、そばで砂いじりしている子はおいたさんと呼ばれるほどの一くせありげないたずらっ子の男児おとこのこだ。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ある日、彼は客のなきままに、自分で勝手なことを書いては消し、ワット、ステブンソン、などいう名を書いていると、八歳やッつばかりの男児おとこのこを連れた衣装みなりのよい婦人が前に立った。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
の家でも、五人六人子供の無いうちは無い。この部落ぶらくでも、鴫田しぎだや寺本の様に屈強くっきょう男子おとこのこの五人三人持て居るうちは、いえさかえるし、何かにつけて威勢いせいがよい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
選んだ夫の貧しい境遇に、安処して、妹の嫁入さきから所帯の補助たすけがえんじなかった。あの時、——橋で中よく遊んでいた男子おとこのこたち、かえって、その弟の方が、あねさんの子だったそうです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)