“おししず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押鎮50.0%
推鎮12.5%
圧鎮12.5%
押沈12.5%
押静12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急立せきたつ胸を押鎮おししずめ、急ぎ宅へ帰って宅の者を見届につかわしましたる所、以前にいや増す友之助の大難、最早棄置すておき難しと心得、早速蟠龍軒の屋敷へ駈付け、只管ひたすら詫入り
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
人々のうちにて一番早く心を推鎮おししずめしは目科なり彼れ五六遍も嚊煙草の空箱を鼻にあてたるすえくだんの巡査に打向いて荒々しく
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
か言出さんとする如く唇屡々しば/\動きたるもようやくに我心を推鎮おししずめ「え、え」と悔しげなる声を
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
私はしかし、動悸を出来るだけ圧鎮おししずめながら、無理にも、令嬢を人間とは意識しないようにして、首の腫物を、一えぐりに抉り取った。その瞬間に令嬢は(きゃあっ!)と悲鳴をあげた。
そでを投げた椅子の手の、緑の深さにも押沈おししずめられて、消えもやせむと淡かつた。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よく心得たる者押静おししずめ、先づ下にせしめて言を交へずしてある程に、大石の頭上に飛びちがふばかりにて其響おびただしかりしが、暫くして止みければ、立上りて行きける。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)