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押鎮
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おししず
ふりがな文庫
“
押鎮
(
おししず
)” の例文
旧字:
押鎭
狭心症にかかっているせいか、
一寸
(
ちょっと
)
した好奇心でも胸がドキドキして来そうなので、便々たる夏
肥
(
ぶと
)
りの腹を撫でまわして
押鎮
(
おししず
)
めた。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
急立
(
せきた
)
つ胸を
押鎮
(
おししず
)
め、急ぎ宅へ帰って宅の者を見届に
遣
(
つか
)
わしましたる所、以前に
弥
(
いや
)
増す友之助の大難、最早
棄置
(
すてお
)
き難しと心得、早速蟠龍軒の屋敷へ駈付け、
只管
(
ひたすら
)
詫入り
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
看護婦がベッドへ飛んで行って、もがく病人を
押鎮
(
おししず
)
めようとしたが、
瀕死
(
ひんし
)
の老探偵は、まるで気違いの様に身もだえをして、苦しさに耐えぬものの如く、わめき続けるのだ。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
文三も暫らくは鼻をも
潰
(
つぶ
)
していたれ、
竟
(
つい
)
には余りのけぶさに堪え兼て
噎返
(
むせかえ
)
る胸を
押鎮
(
おししず
)
めかねた事も有ッたが、イヤイヤこれも自分が
不甲斐
(
ふがい
)
ないからだと、思い返してジット辛抱。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
鎮
常用漢字
中学
部首:⾦
18画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押戴
押遣
押上