“えんしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遠州64.5%
兗州16.1%
演習9.7%
延州3.2%
燕集3.2%
讌集3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家康は次ぎのへ声をかけた。遠州えんしゅう横須賀よこすか徒士かちのものだった塙団右衛門直之はいつか天下に名を知られた物師ものしの一人に数えられていた。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「近ごろ兗州えんしゅう曹操そうそうは、しきりとけんを招き、士を募って、有能の士には好遇を与えるというじゃないか」と、もっぱら評判であった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
別に心配はないようだ。今度、演習えんしゅうに出かけると云った。ばあさんには、なんだか、軍艦のついた帛紗ふくさをよこし、皆で喰えと云って、いかりせんべいの、でかい缶を
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白鉄余はくてつよ延州えんしゅう胡人こじん西域せいいきの人)である。彼は邪道をもって諸人を惑わしていたが、深山の柏の樹の下にあかがねの仏像を埋め、その後数年、そこに草が生えたのを見すまして、土地の人びとをあざむいた。
星巌の集に「戊戌元旦、塩田士鄂しがく、天野九成、大沼子寿、門田堯佐もんでんぎょうすけ、名越士篤、三上九如、服部士誠ト同ジク不忍池上酒巻立兆ガ氷華吟館ニ燕集えんしゅうス。子寿詩まず成ル、因テソノ韻ヲ次グ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この日冬至の讌集えんしゅうは推測するに築地鉄砲洲の中屋敷に開かれたのであろう。枕山が席上分韻の律詩に「坐看短景疾於帆。」〔坐シテ看ル短景ノ帆ヨリキヲ〕の語がある。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)