“うをの”の漢字の書き方と例文
語句割合
魚野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一年ひとゝせむ所のざいにて魚野うをの川のほとりに住む人、井をほりしにはらゝごの腥なるをほりいだせし事ありしと、友人いうじんがかたりき。はらゝご生化せいくわするを漁師れふしのことばにはやけるともみよけるともいふ。
我が隣駅りんえきせきといふ宿しゆくにつゞきて関山せきやまといふ村あり、此村より魚野うをの川をわたるべきはしあり。流れきふなればわづか出水でみづにも橋をながすゆゑ、かりつくりたる橋なれど川ひろければはしもみじかからず。
子をうみつける所はかれが心にありて一定いちぢやうならずといへども、千曲ちくま魚野うをのりやう河のがつする川口といふよりすなに小石のまじるゆゑ、これよりをおのれがうむ所とし、ながれの絶急はげしからぬ清き流水りうすゐの所にうむ也。