“うりつく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売尽66.7%
賣盡33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてお筆を段々調べて見ますと、親父が大病で商売も出来ず、衣類道具も売尽うりつくして仕様のない所から、毎晩柳番屋の蔭へ袖乞に出て居りますると
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
入院中も種々いろ/\お医者様も御丹誠なすって下すったが、何うも治りません眼と見えまして、もう何も売尽うりつくしまして此様なにおちぶれ果てました、わたくしはもう前世まえのよの約束だと思って居りますが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
急ぎて當所たうしよ迄來りし所此病氣に取付とりつか假初かりそめの樣なれどもハヤ二年越しの長煩ながわづらひに貯はへ殘らずつかひ捨其上お花のくしかうがひ迄も賣盡うりつくし外に詮方せんかたも無りしに此家の主人がお花の苦勞する樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
みな賣盡うりつくし今は必至ひつしの場合に至りければ何がなしてなほ資本もとでこしらへ大賭場とば
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
拂ふ心なしとはいふものゝせめては此家の旅籠だけも後藤に聞せず拂ひたしとなほ種々さま/″\に相談なせしに妻のお梅は是までにもくしかんざしなどは追々に賣盡うりつくし今は着替きがへ一つ有而已あるのみなれども此上は其着替そのきがへにても賣代うりしろなし旅籠の代にあてんと申故市之丞も詮方せんかたなく然らば我等の着替羽織とも未だ之有これあるにより夫を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)