売尽うりつく)” の例文
旧字:賣盡
さてお筆を段々調べて見ますと、親父が大病で商売も出来ず、衣類道具も売尽うりつくして仕様のない所から、毎晩柳番屋の蔭へ袖乞に出て居りますると
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
入院中も種々いろ/\お医者様も御丹誠なすって下すったが、何うも治りません眼と見えまして、もう何も売尽うりつくしまして此様なにおちぶれ果てました、わたくしはもう前世まえのよの約束だと思って居りますが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)