“うらかな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心悲66.7%
裏悲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心悲うらかなしい、が冴えた声。鈴を振るごとく、白銀しろがねの、あの光、あけの明星か、星に響く。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
散りこすなゆめと言ひつゝ、幾許こゝだくるものを、うたてきやしこほとゝぎす、あかつき心悲うらかなしきに、追へど追へど尚ほし鳴きて、いたづらに地に散らせれば、すべをなみぢて手折たをりて、見ませ吾姉子あぎもこ
浮標 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
ひとはなれたやうな世間せけんとほざかつたやうながするので、心細こゝろぼそくもあり、裏悲うらかなしくもあり、覚束おぼつかないやうでもあり、おそろしいやうでもある、いや心持こゝろもちだ、いや心持こゝろもちだ。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)