“あるあさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
或朝66.7%
一朝16.7%
某朝16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雲飛うんぴは石をうばはれて落膽らくたんし、其後はうち閉籠とぢこもつて外出しなかつたが、いしかはおち行衞ゆくへ不明ふめいになつたことをつたき、或朝あるあさはやく家を出で石のちたあととむらふべく橋上けうじやうたつて下を見ると、河水かすゐ清徹せいてつ
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
火中一条の冷竜あって身を守り、婀娜窈窕あだようちょうたる佳人にも梓の肌をけがさしめず、幾分の間隙を枕のなかに置いたのであるが、一朝あるあさ、蝶吉はふッと目を覚して、うつつの梓を揺起して
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
某朝あるあさ平生いつものように朝の礼拝を終って境内の掃除をしていたが、庭前に咲いた萩の花が美しいので、見るともなしに見ていると、近くの旅館から来た散歩客とでも云うような来客があった。
法華僧の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)