“あによめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.9%
兄嫁3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを聞いてかあによめが母に注意したらしく、或日母は常になくむずかしい顔をして、二人を枕もとへ呼びつけ意味有り気な小言を云うた。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
兄はただ今より即ち皇叔に附随して新野しんやの城へゆくであろう。汝は、あによめをいつくしみ、草廬そうろをまもって、天の時をたのしむがよい。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なしければ清兵衞は弟に向ひ長兵衞是は我等が女房なり以後心安こゝろやすく頼む又遇々たま/\來りしに兄嫁あによめなどと思ひ遠慮ゑんりよしては面白おもしろからずひらに心安くなし呉よもしともしゆ遠慮ゑんりよがあつてはわるい心安く御頼おたのみ申と兄弟中の水入みづいらずさしおさへつやゝしば酒宴しゆえんにこそは及びけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「兄の市之助と血を分けた兄弟とは思へませんよ、堅くて正直で、兄嫁あによめ思ひで——」