“びつこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
跛足44.8%
39.7%
跛者12.1%
跣跋3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがあなたの眼はヷルカンを見てゐる——正眞正銘しやうしんしやうめいの鍛冶屋で、色が黒くて、肩幅の廣い。おまけに盲目めつかち跛足びつこときてる。
幾分すね爪先つまさきに何か故障があるやうだつた。彼はたつた今私が立ち上つたばかりの段々の方へびつこをひいて行つて、坐つてしまつたから。
「御浪人は跛者びつこのやうだが、あれも本當の跛者か。いつか首からもゝを釣つて僞跛を引いて居るのをつかまへたことがあるが」
母親おふくろ父親おやぢも乞食かも知れない、表を通る襤褸ぼろを下げた奴がやつぱり己れが親類まきで毎朝きまつてもらひに来る跣跋びつこ片眼めつかちのあのばばあ何かが己れの為の何に当るか知れはしない
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)