跣跋びつこ)” の例文
表を通る襤褸ぼろを下げた奴が矢張己れが親類まきで毎朝きまつて貰ひに來る跣跋びつこ片眼めつかちの彼の婆あ何かゞ己れの爲の何に當るか知れはしない
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
母親おふくろ父親おやぢも乞食かも知れない、表を通る襤褸ぼろを下げた奴がやつぱり己れが親類まきで毎朝きまつてもらひに来る跣跋びつこ片眼めつかちのあのばばあ何かが己れの為の何に当るか知れはしない
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)