“跣足盥”の読み方と例文
読み方割合
せんそくたらひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
草鞋（わらぢ）も脱がず旅の埃（ほこり）も拂はず、女房のお靜が汲んでくれた跣足盥（せんそくたらひ）の水を流し目に見て、兩掛け一つを投り出すと、もう八五郎を追つ立てるやうに、宵の街を矢の倉へ急ぐのでした。
銭形平次捕物控：264 八五郎の恋人 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)