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跛者
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びつこ
ふりがな文庫
“
跛者
(
びつこ
)” の例文
平次は一足飛びに、その相手を押へました、それは
跛者
(
びつこ
)
で病身で——此上もなく美しいお糸の
脅
(
おび
)
え切つた姿ではありませんか。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「御浪人は
跛者
(
びつこ
)
のやうだが、あれも本當の跛者か。いつか首から
股
(
もゝ
)
を釣つて僞跛を引いて居るのを
捉
(
つか
)
まへたことがあるが」
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
親分方の前だが、娘のお
此
(
この
)
も良い女だが、
姪
(
めひ
)
のお糸といふのは、
跛者
(
びつこ
)
で病身だといふけれど、そりや美い女ですよ
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まだ鎌六には逢つちや居ません。おや、向うから來るのは喜助ぢやありませんか。お紋の兄の、
跛者
(
びつこ
)
の喜助で、相變らず何處かへ買出に行くんでせう」
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
輕口の上手で、
眇目
(
めつかち
)
で
跛者
(
びつこ
)
で、見るかげもない男ですが、使ひやうによつては、成程調法な男かもわかりません。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
横幅の方が大きいやうな一寸法師で、ひどい
跛者
(
びつこ
)
——秋山家の下男の丙吉でなくて誰であるものでせう。
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ケロリとして居ましたよ、尤も、
跛者
(
びつこ
)
で
眇目
(
めつかち
)
のくせに、一と頃はお孃さんに夢中になつて、隙見を
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
跛者
(
びつこ
)
で病身なために、あまり外へ出る機會もなく、從つて嫁の口も滅多にありませんが、
熟
(
じゆく
)
し切つて虫の附いた果物のやうな、何んともいへない不思議な魅力の持主でした。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
野
幇間
(
だいこ
)
も兼ねてゐる、
跛者
(
びつこ
)
で
眇目
(
めつかち
)
で、リゴレツトに
丁髷
(
ちよんまげ
)
を結はせたやうな中年者でした。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四十五六の
壯
(
さか
)
んな年頃ですが、ひどい
跛者
(
びつこ
)
で蒼白くて、二本差としてモノの役に立ちさうもありませんが、
雜俳
(
ざつぱい
)
や
席畫
(
せきぐわ
)
が
得手
(
えて
)
で、散らしを描いたり、配り物、刷り物の圖案をしたり、代作、代筆
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
跛
漢検1級
部首:⾜
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“跛”で始まる語句
跛
跛足
跛行
跛脚
跛人
跛爺
跛犬
跛馬
跛躄
跛山羊