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『烏帽子岳の頂上』
ふりがな文庫
『
烏帽子岳の頂上
(
えぼしだけのちょうじょう
)
』
眼が覚めると一しょに、私はテントから這い出した。着ものは夜も昼も一つものである。着がえといえば、靴下を脱いで、甲掛足袋と草鞋とを穿くだけであった。 昨日、朝から夕方まで、殆ど四つ這いになり通してこの烏帽子岳の乗越まで登った、その疲れはほぼぬ …
著者
窪田空穂
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「早稻田文學 第二百三號」早稻田文學社、1922(大正11)年10月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
過
(
よ
)
両側
(
りょうそく
)
斑
(
まだ
)
滑
(
なめ
)
草生
(
くさふ
)
縁
(
へり
)
岳樺
(
たけかんば
)
燕
(
つばくろ
)
木下
(
こした
)
跨
(
またが
)
下腹
(
したばら
)
胡座
(
あぐら
)
脊梁
(
せきりょう
)
草鞋
(
わらじ
)
縁
(
ふち
)
眩
(
まぶ
)
瘤
(
こぶ
)
生物
(
いきもの
)
雷鳥
(
らいちょう
)
漲
(
みなぎ
)
檜葉
(
ひば
)
栗鼠
(
りす
)
本居
(
もとおり
)
昨夜
(
ゆうべ
)
憚
(
はばか
)
崖
(
がけ
)
啄
(
ついば
)
双手
(
もろて
)
剜
(
えぐ
)
偃松
(
はいまつ
)
何
(
ど
)
乗越
(
のっこし
)