二人の盲人ふたりのもうじん
復興局の一技師の手が、大東京市の地図の上に、縦横に朱線をひいていく。個人の既得権も利害関係も、センチメンタルな詠嘆も、すべてを無視して、彼のペンは気まぐれに地図の上を、走っていく。 ○○山の切り通しの上の、四十坪ばかりの土地を、天にも地にも …