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鼠鳴
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ねずみな
ふりがな文庫
“
鼠鳴
(
ねずみな
)” の例文
それより気の毒なのは、三人の女だ、
空涙
(
そらなみだ
)
一つこぼすどころか、横着者のお村などは、病気でブラブラしていたくせに、主人が死ぬと
鼠鳴
(
ねずみな
)
きを
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
沙金
(
しゃきん
)
は、おれの
行
(
ゆ
)
く時刻を見はからって、あの
半蔀
(
はじとみ
)
の間から、
雀色時
(
すずめいろどき
)
の往来をのぞいている。そうしておれの姿が見えると、
鼠鳴
(
ねずみな
)
きをして、はいれと言う。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
苫
(
とま
)
の下から
鼠鳴
(
ねずみな
)
きをするお角のことばだのが、幾度となく繰返されるうちには、この
苫
(
とま
)
舟の世帯が、何を
営
(
いとな
)
むものだかという事を
覚
(
さと
)
らぬわけはありません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
犬ころのように、首と首とを
絡
(
から
)
み合ってよろけて来る。そして、細目に開けた大戸の隙から手招きしている
鼠鳴
(
ねずみな
)
きに呼び込まれ、そのままふらふらと
登楼
(
あが
)
ってしまった。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
橋の下から、石垣の蔭から、時々
艶
(
なまめ
)
かしい
鼠鳴
(
ねずみな
)
きが聞える。白い、手が招く。
治郎吉格子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
“鼠”で始まる語句
鼠
鼠色
鼠賊
鼠骨
鼠不入
鼠小僧
鼠木綿
鼠捕
鼠甲斐絹
鼠坂