“ねずみな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼠鳴71.4%
鼠啼28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とまの下から鼠鳴ねずみなきをするお角のことばだのが、幾度となく繰返されるうちには、このとま舟の世帯が、何をいとなむものだかという事をさとらぬわけはありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
犬ころのように、首と首とをからみ合ってよろけて来る。そして、細目に開けた大戸の隙から手招きしている鼠鳴ねずみなきに呼び込まれ、そのままふらふらと登楼あがってしまった。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「控えろッ。この小屋は喧嘩場でない。見物が迷惑するゆえ、表へ出いと言うのじゃ。参らねばこれなる眉間傷が今に鼠啼ねずみなきいたすぞッ。——行けい! 道が分らねば手伝うてやる! 早う行けい!」
夜鷹は鼠啼ねずみなきをして
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)