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鼠色
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ねず
ふりがな文庫
“
鼠色
(
ねず
)” の例文
茶店の
床几
(
しょうぎ
)
で
鼠色
(
ねず
)
羽二重
(
はぶたえ
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
の
襟
(
えり
)
をした
粗
(
あら
)
い
久留米絣
(
くるめがすり
)
の美少年の姿が、ちらりと動く。今日は彼は茶店の卓で酒を
呑
(
の
)
んでいるのだ。
桃のある風景
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
眼鏡も
髯
(
ひげ
)
もなく、
毬栗
(
いがぐり
)
頭で、黒の背広に
鼠色
(
ねず
)
のネクタイという、誠に平凡な
外貌
(
ようす
)
の山井検事が、大兵肥満で、ガッシリした、実行力に富む署長と、相対した時には、佳いコントラストを為した。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
中古の
鼠色
(
ねず
)
縮緬
(
ちりめん
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
が、腰でだらしなくもなく、きりっとでもなく
穏健
(
おんけん
)
に
締
(
しま
)
っている。古いセルの
単衣
(
ひとえ
)
、少し
丈
(
たけ
)
が長過ぎる。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
“鼠色”の解説
鼠色(ねずみいろ)とは、グレー(灰色)系統全般を指す語。または、やや青色寄りのグレー。ネズミの体毛の色に基づく呼び方であるが、前に修飾語が付くと、しばしばねずと略される(慣用ではネズミと呼称するほうが間違い)。
(出典:Wikipedia)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“鼠”で始まる語句
鼠
鼠賊
鼠骨
鼠不入
鼠小僧
鼠木綿
鼠捕
鼠甲斐絹
鼠坂
鼠鳴