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鶏小舎
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とりごや
ふりがな文庫
“
鶏小舎
(
とりごや
)” の例文
で、暗い晩に
鶏小舎
(
とりごや
)
の蔭に隠れて待っていると、例の如く午前一時頃に何者か忍んで来た。何でも
小児
(
こども
)
のような奴であった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それから、母さんとの約束で、
鶏小舎
(
とりごや
)
は、僕がいつも
閉
(
し
)
めに行くことになってる。僕はまた草むしりもする。どんな草でもいいってわけにいかないからね。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
ある学者の報告によると、その男の飼つてゐた一羽の
孔雀
(
くじやく
)
は、どうかすると
鶏小舎
(
とりごや
)
のなかへ忍び込んで、おめかしやの
雄鶏
(
をんどり
)
の
後
(
あと
)
をせつせと追ひ廻したさうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それに家付きの妻女と、妻女の老母がいるので、狭い家の中はいつも
鶏小舎
(
とりごや
)
のように
賑
(
にぎ
)
やかだった。
末っ子
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
近所の
板塀
(
いたべい
)
やいけ
垣
(
がき
)
には、麦わらが立てかけてほしてある。めんどりが
鶏小舎
(
とりごや
)
でひくく鳴いている。村ははしからはしまで静かだ。そこで正九郎は何もすることがない。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
「おじいさん、お
薬屋
(
くすりや
)
さんをつれてきた。」と、いう
声
(
こえ
)
がきこえたのでした。その
家
(
いえ
)
の
周囲
(
しゅうい
)
は、
桃
(
もも
)
の
木
(
き
)
の
林
(
はやし
)
になっていました。
鶏小舎
(
とりごや
)
があって、
鶏
(
にわとり
)
がのどかな
声
(
こえ
)
でないていました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日が暮れて、
鶏小舎
(
とりごや
)
を
閉
(
し
)
めると、彼は、第一の用心をしておくのであるが、それも
無駄
(
むだ
)
で、明日の朝までは、とても持ちそうにない。
晩飯
(
ばんめし
)
を食い、ぐずぐずしていると、九時が鳴る。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
「ははあ……オノリイヌは、きっとまた
鶏小舎
(
とりごや
)
の戸を
閉
(
し
)
めるのを忘れたね」
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
鶏
常用漢字
中学
部首:⿃
19画
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
舎
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
“鶏小”で始まる語句
鶏小屋